悪いイメージから抜け出す

3Kと言われている職業には、清掃業や医療・福祉系に建設業などがあります。清掃業はその名の通り、汚れをきれいにしていく仕事ですから、それ自体を嫌がる人もいるでしょう。医療・福祉系は、看護師や介護士などの職業がいい例で、重労働やトイレの世話をイメージする人も少なくありません。建設業は、工事現場で働くことから特に危険の多い仕事でもあります。こういったイメージから職に就く人も少なく、人材が足りないところでは外国人労働者を多く雇っている状況です。これから、少子高齢化が進むとますます深刻になってしまうので、その改善策が徐々に行われるようになりました。

しかし、こういった職業は、本当に3Kと言われるぐらいの現場なのでしょうか?実際のところ、清掃業では薬品を扱う仕事も沢山あるので、知識や技術が求められるハイレベルな仕事でもあります。ただ汚いというだけでなく、そういった資格や経験のない人にしかできない仕事でもあるので優秀な人材が集まっています。そして、医療・福祉系では直接人と接していく仕事です。認知症の高齢者も多いですが、触れ合いを通してやりがいを感じる仕事として知られていないのかもしれません。建設業は現場で作業をしていく仕事ですが、物作りに関わる一流のプロとして、誇りを持って仕事をしている人たちばかりです。人材不足解消のために、今まで男社会だった現場に女性を採用する動きも活発になってきました。女性が快適に働けるような工夫が行われ、将来を担う若手の育成に力が入れられようとしています。3Kの職業は、これからの時代になくてはならない大事な仕事でもあるので、そのイメージ脱却が求められているのです。