3Kが全て揃うわけではない介護業界
きつい、汚い、危険という、人が嫌がるような三つの条件が揃っていることを3Kと言い、多くの人がこういった業界を避けて通る傾向があります。一般的に女性の方がこういった業界で働かない傾向が強く、古くから男性の仕事と認識されているものも少なくありません。しかし、実際には女性が中心になって働いている業界にも3Kと呼ばれているものはあります。
その代表的なものが介護業界です。精神的に患っていたりしてコミュニケーションを取るのが難しいような高齢者とのやりとりや、トイレやお風呂のお世話をするという仕事は精神的にも体力的にもつらい仕事でしょう。排泄物の処理やお風呂のお世話などをすることから、誰もが汚いというイメージを持つものです。そして、体力的にも弱っている高齢者は病気にかかってしまいやすいことから、その病気をもらってしまうという危険をはらんでいると考えられています。このようにして考えると、確かに3Kと考えられて仕事先としては敬遠されるのも頷けます。
しかし、必ずしもこういった状況が全ての現場で、全ての職種の人に該当するわけではありません。ホームヘルパーで老人ホームに勤めたり訪問看護したりするとトイレやお風呂の世話をする汚さはあるかもしれませんが、きつさについては現場でどれだけ人が確保されているかによります。介護事務の仕事ともなればきつさはなく、汚さや危険もほとんどないと言えるでしょう。悪い面だけを拾っていけば3Kですが、実際にはそれが全て揃ってしまう職種や職場は稀だと知ると、女性が活躍できる業界として候補に挙げられるはずです。