世の中を支えている仕事

仕事探しで職業の情報を集めると、3Kという単語がよくでてきます。もともとは土木関係の仕事の特徴として挙げられる「汚い・きつい・危険」の頭文字を取ってできた言葉ですが、最近では「きつい・厳しい・帰れない」や「結婚ができない」「給料が安い」などを入れ替えて構成される、新3Kと呼ばれる言葉も誕生しています。これらは主にIT業界を揶揄するものになっています。また、男女平等を背景に女性の活躍が持ち上げられていますが、その代償として女性にはこれらに加え男性以上に「きつさ、気配り、きれいさ」を追加して求められているという考え方もあり、時代とともに「K」が表わす単語が様変わりしている様子がうかがえます。

では、これらの職業は全てがブラックな職業かと言えば、そういうわけではありません。代表として挙げられる土木関係、看護介護の仕事、警察消防、清掃業者、教師などの仕事は生活と密着していますから、無くなってしまえば生活が成り立たなくなるものばかりです。企業の体質がブラックであるような場合は論外としても、仕事の内容が3Kだからといって忌避してしまうのは考え物です。どんな仕事であれ少なからず「K」の付く単語はついて回る物ですから、ある程度割り切ってしまうのも必要なのかもしれません。自分の仕事にプライドを持っていればいくらかは受け入れられる事も多いようですし、真面目に仕事に取り組んでいれば環境を改善しようと思う物でしょう。嫌なら辞めるというのも一つの手ではありますが、嫌だから現状を変えてみるというのも、また一手なのかもしれません。